心理学で分かる、起業で成功する思考と失敗する思考の違い

起業成功の思考

この記事は、起業家が行動できない思考から抜け出し、目標を達成するための具体的な手法を三章に分けて紹介しています。

単なる自己啓発ではなく、心理学的、脳科学的に効果が実証されている方法のみを紹介しているので、
ぜひ活用していただきたいと思います。

第一章の今回は、人が行動を起こすのに必要な思考と、失敗に結びつく思考について解説していきたいと思います。

行動できる起業家とできない起業家の思考の違い

あなたが、起業のための強い気持ちを持っているとして、それでも思ったように行動できなかったことは無いでしょうか?、また、その理由は何だと思いますか?

心理学的観点から言えば、行動できないのはあなたがやる気がないのではなく、
行動を起こせなくなる思考をしている」のです。

行動を起こそうと思ったときに、なぜか不安な気持ちになったり、恐怖を感じたり、ネガティブな感情に支配されて行動できなかったことはありませんか?

実は、失敗したり、困難な出来事に遭遇したときに、その状況をどのように自分に説明するかで、その後の行動は変化するのです。

そして、行動力を奪う思考を減らすためには「悪い出来事や困難な状況を楽観的に説明する」事が大切です。

たとえば、あなたがダイエットに挑戦していて1日だけ我慢できずにケーキを食べてしまったとします。

その出来事を、

「自分はなんて意志が弱いんだ。こんな自分がダイエットをするなんで無理な話だったんだ。もうどうせ無理なんだから好きなものを食べてしまえ。」

と考える人もいるでしょうが、逆に

「たしかに今日は食べ過ぎてしまったけど、他の日はうまくいっていたし、
これで今までの努力がすべて無駄になるとは思えない。実際にカロリー計算してみてもたいしてオーバーしているわけではない。」

と楽観的に考えることもできます。

ダイエット中につい食べ過ぎてしまった出来事を、「自分は意思が弱くて駄目な人間だ」と説明した人は、結局その後に大食いをしてダイエットに失敗してしまうのですが、実は最初にケーキを食べてしまった段階では、まだダイエットは失敗などしていませんでした。
なぜなら同じ出来事があっても、その出来事を楽観的に考えられた人は、その後もダイエットを続けることができたからです。

つまり、悪い出来事を楽観的に説明するか、悲観的に説明するかでその後に取れる行動は大きく変わってくるのです。

では、悲観的な説明と楽観的な説明の違いについて見ていきたいと思います。

悲観的説明とは、自分の失敗や困難な状況に、

個人的(すべて自分が悪いんだ)
永続的(この状態がずっと続くだろう)
普遍的(全ての面でで良くなかった)

と説明することで、楽観的説明は

外的 (自分が駄目なわけではない)
一時的 (悪い状態は一時的である)
部分的 (部分的に良くなかった)

と説明することです。

例えば、上司に怒られたときに、

「上司はいつも怒っている」と考えるのは永続的な説明で
「上司はあのときは機嫌が悪かったんだ」と考えるのが一時的な説明です。

自分が何かミスをしたときに

「自分は能力が無い」と考えるのは普遍的な説明で
「自分の今回のやり方は良くなかったんだ」と考えるのが部分的な説明です。

困難な状況でもあきらめずに挑戦したり、失敗しても自身を失わずに行動できる人は、

意識せずとも自分に対して楽観的な説明をしていることが多いのです。

逆に、すぐに自信がなくなってしまったり、1つの失敗で行動できなくなってしまう人は、

無意識のうちに自分に対して個人的、普遍的、永続的な説明をしているのです。

特に、悪いことが永続的かつ普遍的で自分の力で状況を変えることができないと考える人は、ネガティブな思考を「反芻」してしまうことで、悪循環に陥ってしまうことがよくあります。

楽観的説明スタイルは起業家に必須のスキル

ある企業の外交官に応募した一万五千人を対象にした調査で、

本来の採用基準となる入社テストのほかに、その人の楽観度を測るテストを同時に実施し、

「業界本来の入社テストに合格したが悲観的な思考をしている人」と、
「入社テストの合格点に届かなかったが楽観的な思考をしている人」を1000人ずつ選出して調査したところ、

入社テストの点に届かなかったが楽観的な志向を持っている人のほうが、社内でよい成績を上げ、離職率も低いことが分かりました。

楽観的な説明スキルを持っているかどうかは、本来は適正を正確に測れるはずの入社テストよりも、ずっとその人の能力を正確に見ることができたのです。

それ以外にも、失敗に対して楽観的な説明をできる人のほうが、起業でもビジネスでもスポーツの世界でも、いい結果が残せることが、数多くの研究結果で明らかになっています。

多くの人は、生まれてくる感情や行動は「環境」によって生み出されていると考えていますが、同じ困難な状況に立たされても、立ち向かえる人とそうでない人が出てくるのは、それをどう捉えるか、つまり「思考」によってその後の感情や行動を変えることができるからです。

特に、起業したいと考えているのであれば、失敗や困難な出来事からは避けては通れないので
そのような状況に「行動を起こすための説明」ができるかどうかは、起業家にとって必須のスキルといえるでしょう。

起業家から行動力を奪う「思い込み」の危険性

それでは、なぜ悲観的な説明をすると、行動できなくなってしまうのでしょうか?
それは、人が「思い込み」によって、明らかに論理的でない考え方をしてしまうからです。

思い込みは、親から受けた教育、上司や先輩の指導、友達とのやり取り、他人からの嫉妬など、様々な外的要因によって形成される、凝り固まった思考です。「~しなければならない」「~できないなんてダメだ」と言った決めつけなどがこれにあたります。

これらの思い込みは、本来の自分らしい行動を妨げてしまう原因になってしまいます。

例えば、起業のための行動を起こそうと思っても、「社会人として安定した収入を得ることが人として正しい」のような教育がされ、それが自分の思い込みになると、自分の行動に対して不安を持ち、行動できなくなってしまいます。

このような自分の思い込みを理解し、対策することで、マイナスの状況を変えることができるのです。

次の章からは、それらの思い込みを分析し、再検討する具体的な方法を紹介します。

この方法は、無理やりポジティブな思考に変えるのではなく、
論理的な間違いを訂正する作業になるので、
ポジティブ思考という言葉に抵抗がある人でも、取り組んでいただけると思います。

第二章:起業成功の思考に変えて行動力を身につける具体的な方法